ザ・ノンフィクション ここがわたしの居場所〜海を渡った熱血教師と教え子の涙〜【字】
いま中国で最も人気がある日本語教師「中村先生」と教え子たちの絆…日本で教師になる夢破れた過去…同僚の死…そして彼女は16年前に海を渡った…[語り]中山美穂
ご案内
中国・長沙に、いま中国で一番人気のある日本語教師がいる。中村紀子さん・49歳。これまでの教え子は約22万人。中村先生の人気の秘訣は、インターネットを使ったライブ授業。パソコンの向こう側には約5千人の生徒がいる…「中村先生の授業は“生きた日本語”を学ぶことができる」「人生が変わった…」と、語学学習にとどまらない魅力的な語りが、生徒たちの心を掴んでいる。
番組内容
中村さんの幼い頃からの夢は「教師」になること。しかし、大学時代に挑んだ教員試験に不合格、大きな挫折を味わった彼女が選んだのは塾講師の道。だが、そこで人生を揺るがす“事件”が起きる。共に、人生の悩みを抱えていた同僚講師が自ら命を絶ったのだ。もしかしたら自分も同じ選択をしていたかも知れない…混乱する中村さんの目を覚ましたのは、同僚の死を悲しむ生徒たちの姿。「教え子を導くべき者が、教え子を悲しませては
番組内容2
いけない」。改めて教師の道を志すことを決めた中村さんは、16年前、日本語教師として、ひとり海を渡った。中国で大人気の中村先生の授業を支えるのは、中国人スタッフたち。その中の一人が、今年3月に入社した新入社員の周さん・24歳。愛称はルンルンだ。日本のアニメが大好きだった彼女は、独学で日本語を学び、中村先生との出会いをきっかけに、日本語を使った仕事に就くことを決めた。
番組内容3
しかし、ルンルンは大きな悩みを抱えていた。流暢な日本語を話すスタッフは皆、大学の日本語学科卒。独学で学んだのは彼女だけで、日本語能力が圧倒的に低い。さらに両親は、娘が日本語を使った仕事をすることに反対しており、ルンルンは、家族に内緒で、逃げるように中村先生のところにやって来たのだ。そんなある日、ルンルンの元に届いた「祖母が危篤」という知らせ。彼女は、全てを打ち明けに故郷へと戻るのだが…
出演者
【語り】中山美穂
スタッフ
【演出】山田貴光 【チーフプロデューサー】西村陽次郎(フジテレビ) 【制作協力】ドキュメンタリーSAMURAI 【エンディング・テーマ曲】〈曲名〉サンサーラ 〈作曲〉山口卓馬 書上奈朋子 〈編曲〉宮崎誠