100分de名著 三木清“人生論ノート”【終】 第4回「死を見つめて生きる」【解】【字】
死は経験できないものである以上、我々は死について何も知らない。死が恐れるべきものなのか、そうではないのかすら我々は知ることができないという三木清の死生観に迫る。
番組内容
「人生論ノート」の冒頭で、三木は「近頃死が恐ろしくなくなった」と語る。人間誰もが恐れる「死」がなぜ恐ろしくないのか? 死は経験することができないものである以上、我々は死について何も知らない。つまり、死への恐怖とは、知らないことについての恐怖であり、死が恐れるべきものなのか、そうではないのかすら我々は知ることができないのだ。そうとらえなおしたとき、「死」のもつ全く新しい意味が立ち現れてくる。
出演者
【講師】哲学者…岸見一郎,【司会】伊集院光,島津有理子,【朗読】市川猿之助,【語り】小坂由里子