100分de名著“金子みすゞ詩集”(1)詩心の原風景【解】【字】
山口県仙崎の漁師町で、死んでいく小さな魚を見て育ったみすゞ。彼女の中には、小さな命を慈しむ優しい心、また命なきものへの温かなまなざしが宿っていく。
番組内容
金子みすゞの少女時代は、大正デモクラシーであり、子どものための自由な教育と表現の気運から、児童の文芸誌「赤い鳥」「童話」等が創刊。そこに載った「童謡詩」は、歌にもなり、大人にも人気を博す。本屋の娘だったみすゞは、こうした童謡詩を愛読して育ち、漁師町の風景のなかで、詩心をはぐくむ。第一回は、初期の作品から私たちが失いがちな見えないものへのまなざし、見えない世界に想いをはせる心の豊かさを考える。
出演者
【講師】作家/翻訳家…松本侑子,石橋静河,【司会】伊集院光,安部みちこ,【語り】加藤有生子(旧名:優子)